「公人」の意味

週刊誌に不倫を報じられ、衆議院議員を辞職した宮崎謙介氏に対しては、世間の批判がなされているが、ここで取り上げたいのは、そのこと自体ではない。
某地方紙に、彼が所属していた派閥の幹部が「公人としては補選を考慮して決めないといけないのに、私人として家庭を守りたがった」と非難したと報じられていたが、この派閥幹部は、何をもって「公人」の義務と考えているのだろうか。
補選を行うことによって余計な経費がかかることを考慮すべきと言うのであれば、それなりに筋が通った発言と言えるだろう。しかし、ここでの発言は、要は党の事を考えろということであろう。そうであるならば、政党は公的存在ということを否定するつもりはないが、公人云々と言うことに言葉の使い方として違和感を覚える。