2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「A」を書かなければいけないのに「B」を書いている例(上)

以前、条例審査を行った際、原課の案として、法律で条例に委任されている事項は技術的基準であるのに、住民の意見を聴くことを書いてきた例があった。このように、審査に持ち込まれるものには、「A」を書かなければいけないのに「B」を書いている例はよく…

水源地域保全条例案

外資の大規模森林買収に対抗 埼玉県が2月議会に水源保全条例案提出へ中国企業などが日本の水源地を大規模に買収しようとする動きが活発化していることから、埼玉県は土地取引の際に所有者に事前届け出を義務づける水源地域保全条例案を県議会2月定例会に提…

基準を定めている法令をそのまま引用することについて

少し前になるが、半鐘さんが、今回の分権改革に伴って、条例で定める必要がある施設・公物設置管理の基準に関し、法令の規定を引用して書くことについて記載されていた。 このことについて、川崎政司『「地域主権改革」関連法』(P143)には、次のように記載さ…

地域主権改革一括法を受けた条例の規定内容〜目的規定を中心にして(下)

このシリーズの最後に、小泉祐一郎『地域主権改革一括法の解説』における児童福祉条例試案(前掲書(P293〜))を取り上げておくことにする。 条例試案における目的規定は、児童福祉法第1条の理念規定を参考としているが、その規定は、次のとおりである。 …