2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

条例立案に関する研修に関するメモ(2)〜体系

1 自治体法務の体系 自治体法務は、一般的に「立法法務(Plan)」「執行法務(Do)」「評価・争訟法務(See)」に区分して論じられることが多い。そして、その順序は「Plan→Do→See」とするものと、「Do→See→Plan」の順番とするものがあるが、前者が多いようである…

条例立案に関する研修に関するメモ(1)〜前提

最近、職員に対する条例立案に関する研修のあり方について考える機会があった。 現在は、政策法務研修とするのが一般的なのかもしれないが、政策法務と言うと、文献も含めどちらかというと法務担当向けになっており、一般の職員にはハードルが高いように感じ…

電子メールでの文書の受領

電子メールでの文書のやり取りが一般的になっているが、法令に根拠のある文書について、電子メールでの受領を要求される例もあるようである。この要求は、認めるべきだろうか。結論は、一般的には認めるべきではないことになる。 法令は、一般的には書面で行…

条例立案の難しさ

『法学セミナー』に連載されていた「法令エッセイ クロスセッション 国法・自治体法の現場から」の最終回で、吉田利宏氏は、国法と条例の違いを次のように述べている。 実行性確保の問題は、もちろん国法にもありますし、国でも問題事例を集めます。ただ、国…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。 昨年から、物事を考える時間もあまり取れなくなってきています。 このブログもメモ程度の内容が多くなるかと思いますが、今までどおり続けていくつもりですので、よろしくお願いします。