2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

例規の形式(6)〜規則の内容(その5)

(「1 長の事務に関する事項」の続き) (4) 手続的事項 ・ 様式、添付書類等 地方分権推進委員会による「法令において地方公共団体の条例、規則等へ委任する場合の基本的考え方」という意見において、「法令に規定されている権利義務規制に関する様式、…

例規の形式(5)〜規則の内容(その4)

(「1 長の事務に関する事項」の続き) (3) 補助金の交付 補助金の交付については、要綱という形式が用いられている代表的な分野であるということができようが、私は、規則を活用してもいい分野でもあると思っている。 補助金の交付に関する規程をどのよ…

施行日までに公布されなかった例規の施行日はどうなるか

今回もちょっと脱線して、washitaさん(http://d.hatena.ne.jp/washita/20071015)やtihoujitiさん(http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/20071015)が取り上げていた省令を取り上げてみます。 問題の省令は、次のとおり10月15日付けで公布されているのに施行日…

例規の形式(4)〜規則の内容(その3)

(「1 長の事務に関する事項」の続き) (2) 庁舎管理 規則で規定する事項の代表例として庁舎管理が挙げられることがあるが、次のとおり条例で定めるべきという見解もある。 ○ 庁舎管理規則……で関係者の人権制限的定めをしていることを、行政内部関係に入…

長の多選禁止条例

今「例規の形式」について記載しているところですが、神奈川県における知事多選禁止条例が制定され話題になっているので、ちょっと取り上げてみることにします。 長の在職期間を条例で制限することに関しては、次のような問題があるとの指摘等がされていると…

例規の形式(3)〜規則の内容(その2)

今回から具体的にはどのような事項が規則で定めるべき事項と考えられるか記載していくことにしたい。便宜上、長の事務に関する事項と各執行機関に共通する事項という形で大きく括った上で*1、項目を列挙していきたい。 ところで、前回(「例規の形式(2)〜…

例規の形式(2)〜規則の内容(その1)

いわゆる地方分権一括法による新制度のもとにおいては、条例制定権の範囲が拡大している反面、規則の役割については、鈴木庸夫『自治体法務改革の理論』(P3)では「機関委任事務体制の崩壊によって、規則の役割は急激に減少しつつある」とされている。この…

例規の形式(1)〜はじめに

2007年9月9日付けの記事で告知らしきことをしたのだが、これから14回程かけて例規の形式について記載することにする。 例規の形式について私が一番関心があった事項は、例規の形式ごとにどのような事項を規定すべきかということであった。これは、よく分か…