2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

届出制とその規制手法について(その3)

「その2」では、許可制の対象となる行為等と届出制の対象となる行為等の性格の違いから、規制内容についても一線を画さなければならない部分があると記載した。それが、「その1」で引用した大塚直『環境法(第2版)』にもあるように、原則としては届出の…

例規の形式

前回の続きを書こうと思っていたのですが、nationfreeさん(http://d.hatena.ne.jp/nationfree/20070122)が例規の形式について書かれているのを拝見し、私も常々思っていたことがあるので、そのことを書くことにします。 例規の形式については、規則も訓令…

届出制とその規制手法について(その2)

許可制と届出制との違いを考えるに当たって、届出制に行政処分・罰則をリンクさせている例である景観法を取り上げてみたい。この景観法の仕組みに関しては、衆議院国土交通委員会において、竹歳国土交通省都市・地域整備局長の次のような答弁がある。 このさ…

届出制とその規制手法について(その1)

数年間例規審査をやったなかで、新規の条例で、届出制のものには何度かお目にかかったのだが、許可制のものにはお目にかかることはなかった。 最近は、行為規制をする場合に行為者に住民と協議させる規定を設けることもあり、制度設計をする上で、結構特徴的…

前文の意義

一般の人は、とかく前文を付けたがる傾向があるような感じがする。以前、ある偉い人が、要綱に前文を付けたいと言っていたこともあった。 前文は、法制執務的にはどのような意義があるのだろうか。塩野宏「制定法における目的規定に関する一考察」『法治主義…

修正

2006年10月7日記載の修正(脚注の追加)をしました。

章名の改正

章名の改正方式は、前田正道『ワークブック法制執務(全訂)』(P374〜)*1には、次のように記載されている。 章名、節名等は、それが一体のものであるとして、これらのうち改めるべき部分が一部にとどまる場合にも全体として改める方式をとるのが原則である…

あけましておめでとうございます

ブログを書き始めて3か月程になりました。文字にするようになって改めて感じることもあり、また、勉強不足を感じたりもしていますが、これからも、今までどおり、何の脈絡もなく、思いつくテーマで書いていきたいと思っています。 平日における自宅のネット…