2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一括法で委任された事項に関する雑感(4)〜社会福祉の分野における最低基準の制定権限の移譲

いわゆる一括法により条例事項とされたものについては、その移譲先が適切とは思えないもの、例えば都道府県に移譲された事項が本来であれば市町村に移譲されるべきであったのではと思えるものがある*1。 さらに、社会福祉の分野において、本来国が定めるべき…

例規の立案で間違いやすい例(22)

以前(「例規の立案で間違いやすい例(18)」)変わった外務省令を取り上げたことがあったが、今回取り上げる外務省令もちょっと考えられないものである。 領事官の徴収する手数料の額を定める省令の一部を改正する省令(平成24年外務省令第10号)領事官の徴…

自治体の組織と条例(下)

今回は、自治体の組織の条例設置に関し幾つか出されている土木事務所等の行政実例を取り上げる。 以前(2007年5月5日付け記事「自治体の組織(5)〜各執行機関(特に長)の組織・?出先機関(その2)」)、行政実例では条例設置を要しないこととされてい…

自治体の組織と条例(上)

先に「いわゆる私的諮問機関に関する判例について」という記事(2013年7月20日付け、7月27日付け、8月3日付け、8月10日付け及び8月17日付け記事)で、要綱等で設置されたいわゆる私的諮問機関が条例で設置しなければならない附属機関に当たるとされた…