2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

規則の活用〜文書管理に関する規程を規則にすることについて

いわゆる地方分権一括法による新制度のもとでは、条例の活用ということはよく言われるが、規則についてはあまり語られることがない。そして、規則というと、ともすると、政省令のように条例の下請け的なもののようにも考えがちである。事実、小早川光郎・小…

語句の並列に着目した文章の見方とは

前回(「法制執務に向いているのは、文系か理系か」)、私は特に並列している語句に着目して文章を見ているということを記載したが、具体的にどのようにやっていたかを記してみたい。ある自治体における例規の次のような規定を例に考えてみる。 第18条 町長…

法制執務に向いているのは、文系か理系か

私は、文系の大学を出ているのだが、高校の頃はどちらかと言えば理系科目の方が成績は良かったと思っている*1。だからというわけではないが、法制執務というのは、どちらかというと理系向きの業務ではないかと感じるのである。 私の場合、例規審査をやるよう…

注と備考

今回は、様式における備考と注の使い分けについて記載する。当然ではなるが法律・政令には例がないので、省令等の例を取り上げる*1。 前回、実際の用紙に書く必要があるかないかの違いだと言っていた人がいたということを記載したが、そのような意味合いで使…

注と備考

「注」と「備考」については、前田正道『ワークブック法制執務(全訂)』(P204)*1には、「表に(注)又は(備考)が付けられることがあるが、これらは、……表の中に用いられている語句の定義、……表を適用する場合の留意事項、細則等……を規定する場合に用い…

調整規定

今回は別のことを書こうと思っていたのですが、tihoujitiさんが調整規定について書かれているのを拝見したので(http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/20070605)、そこで取り上げられているものとは若干異なりますが、こんなときに使うことができると思ったこと…

退職手当を支給しないこととする規定の書き方

長の退職手当を支給しないこととすることについては、以前、洋々亭さんのサイト(http://www.hi-ho.ne.jp/tomita/yybbs/)で議論されていたが、その適否についての考え方は、前回(「特別職の職員の給与等の減額等」)多少触れた。今回は、そのような判断がな…