2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

一部改正の例規を改正する例規の立案(2)

通常の一部改正の例規については、条、項、号などを捉えて改め文を作成していくが、一部改正の例規を改正する例規については、改正規定を捉えて改め文を作成していくことになる。 一部改正の例規を改正する例規の立案のポイントは、この改正規定の捉え方では…

一部改正の例規を改正する例規の立案(1)

以前、洋々亭さんのサイト(http://www.hi-ho.ne.jp/tomita/yybbs/)で一部改正の例規を更に改正する例規の立案について取り上げられていたが、これは、解説している文献はあまりないため、とまどう面もあるのかと思う。 もちろん、法令でも実例はあるのだが…

項建ての附則を条建ての附則へ改正する例

前回(http://d.hatena.ne.jp/hoti-ak/20070720)引用したtihoujitiさんの記事で取り上げていた「書面の交付等に関する情報通信の技術の利用のための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令(平成13年政令第4号)」第6条では…

条名が本則と通し条名になっている附則をそうでない附則へ改正する例

tihoujitiさん(http://d.hatena.ne.jp/tihoujiti/20070718)が附則の全部改正について取り上げているが、全部改正の手法をとっているのは技術的な理由があるのではないかと思い、法律で附則の全部改正をしているものを衆議院のホームページ(制定法律)(ht…

第1項を追加する改め文

例えば2項からなる条に第1項として項を追加する場合には、次の2通りの改め文がある(前田正道『ワークブック法制執務(全訂)』(P400〜)参照)*1。 <例1> 第○条第2項を同条第3項とし、同条第1項を同条第2項とし、同項の前に次の1項を加える*2。<…

一部改正法令の溶け込みが同時に行われることについて

一部改正法令が改正対象法令にどのように溶け込むかについて、大島稔彦『法令起案マニュアル』(P431〜)には、次のように記載されている。 一部改正法令の施行による改正対象法令の改正は、施行の時に、すべての改正が同時に行われると考えられている。一部…