会議と本部の違いに関するメモ

「会議」や「本部」の名称で機関が置かれることがある。その異同は明確ではないが、川崎政司「基本法再考(2)」『自治研究(第81巻)』に次のような記載があるので、ここにメモをしておく。

会議・本部とも、政策調整などを主たる目的に関係行政機関の長によって構成される合議体の機関であり、その異同は今一つ明らかではないが、本部は、対策型や改革型の基本法に置かれ、一定の事態や問題に対処するためそのリーダシップの下に戦略性をもって基本的な施策の推進や問題への対処を行うといった性格が強いともいえるのに対し、会議については、それぞれの目的・位置づけに応じ、基本計画の案の作成、基本的な方針・政策や重要事項の調査審議、施策について関係行政機関相互の調整、関係大臣に意見を述べることなどがその所掌事務として掲げられ、どちらかといえば調整機関としての性格が強いようにも思われる。