用語

外来語の使用

条例の題名に「インセンティブ」という言葉を使うということも考えているがどうだろうと相談されたことがある。 例規に外来語の使用をひかえるべきであるということは、ある程度共通した認識であろうと思う。一般的な考え方としては、次のようなものになるの…

「当該各号」と書く場合の用語の使い方あれこれ

細かい用語の使い方について、どのように使うのか悩むことがある。しかし、所管している省庁の法令ごとに微妙に異なっていたりすることもあり、どれくらいこだわるかは程度問題の部分もあると思う。そのような例として、前の各号という用語を受けて「当該各…

号の細分を引用した後に、それを受けて書く場合の書き方

田島信威『最新法令用語の基礎知識(改定版)』(P140)には、各号列記の形で並記したものを柱書きの部分において「次の各号……」と引用する場合として、次のように記している。 「次の各号……」と書くのは、①「次の各号のいずれかに該当する……」と書く場合か…

「とともに」という用語について

私は、例規審査の業務を始めた頃は、基本条例の審査が嫌いであった。 基本条例の目的規定とか基本理念を定める規定とかは、往々にして原課の思い入れが強く、とかく冗長になりがちであったが、もともと国語がそれほど得意ではなかった私は、なかなかきれいに…

「〜し、及び〜する」とするか「〜し、〜する」とするか

「〜し、及び〜する」のように、動詞を「及び」で結ぶ文章は、例規審査をやるまではほとんど書いたことがなかったので、当初は、違和感を持ったものである。 ところで、次に掲げる中央省庁等改革基本法第38条第2号の規定のように「〜し、〜する」とする場合…

「第○条の規定による××」とするか「第○条に規定する××」とするか

ある規定中の文言を受けて書く場合、「第○条の規定による××」とするか、「第○条に規定する××」とするかは、結構悩むことがあった。 法律でも、例えば「〜届け出なければならない」という「届出」を受けて書く場合に、「第○条の規定による届出」と書いている…