雑感

自治体の例規審査に関する一考(下)

自治体で例規審査を担当した人は、多かれ少なかれ国におけるやり方というものを意識するのではないかと思う。内閣法制局における審査について、松永邦男ほか『自治立法』(P335)では次のように記載されている。 内閣法制局における審査は、審査担当参事官と所…

自治体の例規審査に関する一考(上)

広島市暴走族追放条例に関する2007年9月18日の最高裁判決については、いろいろ議論がされているところだが、自治体の例規審査という観点からすると藤田宙靖裁判官の反対意見で次のように述べられている点について考えさせられることが多いであろう。 多数意…

1年経過して

このブログを始めて1年が経過しました。 当初は、例規審査をやっていたときのことを書き留めておこうということだったのですが、文字にしてみてから考え方が変わることもあったりして、改めて勉強したりしています。 そんな程度のブログですが、取り上げて…

法制執務に向いているのは、文系か理系か

私は、文系の大学を出ているのだが、高校の頃はどちらかと言えば理系科目の方が成績は良かったと思っている*1。だからというわけではないが、法制執務というのは、どちらかというと理系向きの業務ではないかと感じるのである。 私の場合、例規審査をやるよう…

あけましておめでとうございます

ブログを書き始めて3か月程になりました。文字にするようになって改めて感じることもあり、また、勉強不足を感じたりもしていますが、これからも、今までどおり、何の脈絡もなく、思いつくテーマで書いていきたいと思っています。 平日における自宅のネット…

はじめに

私は、ある自治体の職員で、あと数年すると職員になってから20年になろうとしています。その間、何回か人事異動も経験しましたが、その度に感じたことは、個人の持つノウハウの引継ぎが十分なされていないのではないかということでした。 そこで、私は、事務…